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玉森裕太さん主演のサスペンス・ラブストーリードラマ『マイ・フィクション』(2026年7月5日よりABCテレビ・テレビ朝日系で放送中)を彩る音楽情報をまとめました。
結論から言うと、本作の主題歌はKis-My-Ft2の新曲「My Affection」、オープニング(OP)曲は気鋭のデュオredrawによる「Karma」、そして劇中の緊迫感を演出するオリジナル・サウンドトラック(劇伴)は作曲家の池田善哉さんが担当しています。
各楽曲は現在、Apple Music、Spotify、Amazon Musicなどの主要な音楽サブスクリプションサービスで順次配信中です。
ドラマ『マイ・フィクション』の緊迫感と愛を増幅させる音楽の力とは?
事件件数ゼロの平和な町で暮らす平凡な男・伊川正樹(玉森裕太さん)が、事故から目覚めると自分の存在が他人に乗っ取られていた。
愛する妻・真弓(宮澤エマさん)からも忘れ去られているという、背筋が凍るような設定からスタートするドラマ『マイ・フィクション』。
「自分が生きてきた記憶」と「他人が認識する自分」のズレから生じる、足元が崩れ落ちるような不安感。
そして、すべてを失ってもなお、愛する人を想う切実な願い。
これら映像と脚本の魅力を底上げし、私たちの感情に直接アクセスしてくるのが、本作を彩る「音楽」です。
日常が非日常へと反転するサスペンスドラマにおいて、音楽は視聴者の心理をコントロールする重要な役割を担います。
『マイ・フィクション』の音楽チームは、視聴者にいつ不安を感じさせ、いつ安堵させ、いつ涙腺を崩壊させるかという感情の導線を恐ろしいほど緻密に計算しています。
サスペンスフルなオープニングで一気に冷や汗をかかせ、物語の随所で劇伴が心理的な揺さぶりをかけ、最後は主題歌の温もりで包み込む。
この完璧なトライアングルがどのように構築されているのか、それぞれの楽曲の音楽的な側面と配信情報を含めて詳しく紐解いていきましょう。
主題歌はKis-My-Ft2「My Affection」!愛と記憶を繋ぐ温かなバラード
ドラマのラスト、衝撃の展開や切ない余韻の中で流れ出すのが、Kis-My-Ft2が歌う主題歌「My Affection」です。
2026年6月29日にApple MusicやSpotifyなど各音楽配信サービスでデジタルリリースされたこの楽曲。
主演の玉森裕太さんが所属するKis-My-Ft2にとって、デビュー15周年というメモリアルなタイミングで届けられた非常に意味深い一曲です。
「記憶」と「愛」の結びつきを歌い上げる
ドラマ公式サイトで発表されたプレスリリースの楽曲解説には、以下のような言葉が綴られています。
「大切な人を想う今日一日を、また明日も重ねていく」
「愛しさが大切な人へと向かう時、実は自分自身がその愛しさに包まれている」
自分のことを忘れてしまった妻。それでも彼女を愛し続ける主人公・伊川。
記憶がなくなってしまったら、それまでに築き上げてきた愛や絆もすべて消滅してしまうのか?
そんな残酷な問いに対する、ひとつの温かい「答え」がこの曲には込められています。
音楽的視点から見る「温もり」の正体
この楽曲がサスペンスドラマの主題歌として異彩を放っているのは、徹底して「温もり」にこだわった音楽的アプローチにあります。
不安を煽るサスペンス作品では、マイナーコード(暗い響きを持つ和音)を多用したダークな楽曲が選ばれるのが定石です。
しかし「My Affection」は、メジャーセブンスコード(明るさの中に少しの切なさが混じる和音)を基調とし、アコースティックギターの柔らかなアルペジオと包み込むようなストリングスで構成されています。
過酷な運命に翻弄される主人公が、それでも手放さない「誰かを想う純粋な感情」。
それをKis-My-Ft2のメンバーたちが、囁くようなウィスパーボイスから力強いサビのハーモニーへとグラデーションを描くように歌い上げています。
会えない夜さえも
君の香り 感じてる
いとしさはもう
僕のすべてになって
(Kis-My-Ft2「My Affection」より引用)
そばにいるのに心はすれ違ってしまう切実さが、温かいメロディに乗ることで一層の切なさを生み出しています。
恐怖や不安を煽るだけではなく、あえてこの「極上のラブソング」を最後に置くことで、物語の本質が「究極の愛」であることを視聴者に強烈に印象付けているのです。

オープニング曲はredrawの「Karma」!不条理を視覚化する衝撃
温かい主題歌とは対照的に、ドラマの冒頭で私たちの心を一気に「得体の知れない不安」へと引きずり込むのが、オープニング曲であるredraw(リドロー)の「Karma」です。
2026年7月6日より各サブスクリプションで配信開始された本楽曲は、ドラマの不穏な空気を一瞬で作り上げます。
異色の気鋭デュオ「redraw」の背景
redrawは、プロデューサーのdro(ドロ)とボーカルのRui(ルイ)による音楽デュオです。
スターダストプロモーションの音楽レーベル・SDRが主催した「超アーティストオーディション」で優秀賞を受賞。
2024年2月にアメリカと日本を拠点にオンラインで結成されたという、まさに現代ならではのボーダーレスなアーティストです。
J-POPをベースにしながらも、R&B、エレクトロ、オルタナティブなど多様なジャンルのエッセンスを融合させたサウンドが持ち味です。
不安を煽る変則ビートと重低音
『マイ・フィクション』のために書き下ろされた「Karma」のテーマは、「記憶という人間存在の根源」と「善意のもとで禁忌を犯した者が背負うカルマ(業)」。
音楽的に注目すべきは、主人公の「アイデンティティの喪失」を見事に表現したトラックメイクです。
心臓の鼓動のように響く重く沈み込むようなベースライン(重低音)と、予測を裏切る変則的なシンコペーション(リズムのズレ)。
このリズムのズレが、主人公・伊川が感じる「世界とのズレ」「自分が自分であることの不確かさ」を聴覚的に疑似体験させてくれます。
そこにRuiの無機質でありながら感情の奥底をえぐるようなボーカルが重なることで、一度聴いたら耳から離れない中毒性を生み出しています。
「水」をモチーフにした実写MVの芸術性
YouTubeで公開されている「Karma」のミュージックビデオ(MV)は、redrawにとって初の実写作品であり、「水」が極めて象徴的なモチーフとして使われています。
最初は「看護や献身」を象徴するような清らかな1滴の水が、物語が進むにつれて不条理や罪悪感という重い感情をまとい、巨大な濁流へと変化していきます。
視覚的に「カルマの肥大化」を見せつけるこの映像演出は圧巻の一言。
ドラマのオープニング映像と合わせて聴くことで、冷たい水が肌にまとわりついてくるような底知れぬ恐怖を感じるはずです。
劇伴(サントラ)は池田善哉が担当!スリリングな世界観を構築
主題歌とOP曲という強烈な「点」と「点」を繋ぎ、ドラマ全体の「線」を構築しているのが、池田善哉さんが手掛けるオリジナル・サウンドトラック(劇伴)です。
2026年8月19日にランブリング・レコーズからCD発売およびApple Music、Spotify等でのデジタル配信が開始され、全27曲という大ボリュームで収録されています。
ストーリーテラーとしての音楽家・池田善哉
音楽を担当する池田善哉さんは、1992年生まれの新進気鋭の作曲家です。
幼少期からエレクトーンで培った確かな演奏技術と、昭和音楽大学作曲学科で学んだアカデミックな知識をベースに多彩なジャンルを横断しています。
過去には「爆上戦隊ブンブンジャー」「機動戦士ガンダム:銀灰の幻影」など、アニメから特撮、ドラマまで幅広い作品を手掛けてきました。
彼の強みは、登場人物の心の機微や、画面には映っていない裏の感情を音符の配列と音色選びで雄弁に語る「ストーリー性のある音楽表現」です。
生楽器と電子音の対立構造が示すもの
サントラのトラックリストを見ると、それだけで物語の起伏が想像できます。
- 01. My Fiction:ドラマのメインテーマ。謎めいた静けさの中に、狂気と美しさが同居する楽曲。
- 02. 平凡で、平和な街で:主人公が暮らす街の日常。しかし、不協和音が微かに混じることで不気味さを漂わせる。
- 03. Absent Presence:主人公のアイデンティティ喪失を象徴する、足元が浮遊するようなアンビエントサウンド。
音楽的な最大の聴きどころは、ストリングス(弦楽器やピアノなどの生楽器)と、冷たいシンセサイザー(電子音)の絶妙なバランスです。
「人間の温かな記憶や感情(生楽器)」が、「得体の知れない陰謀やシステム(無機質な電子音)」によって徐々に侵食されていく。
このような対立構造が、不協和音を用いたスリリングな楽曲群(12. The Trigger / 13. Missing Pieceなど)を通じて見事に表現されています。
セリフだけでなく、背後で「どんな楽器が、どんな和音で鳴っているか」に耳を澄ませることで、作品の面白さは何倍にも跳ね上がります。

エンタメライター結城が考察する『マイ・フィクション』の音楽戦略
ここまで、『マイ・フィクション』を彩る主題歌、OP曲、劇伴について具体的な楽曲構成や配信情報とともに深掘りしてきました。
数々のエンタメ作品に触れてきた筆者(結城)の視点から、本作の「音楽戦略」について考察させてください。
このドラマの音楽は、「視聴者の感情を意図的に迷子にさせる」という極めて高度な設計がなされています。
通常、ドラマの音楽は視聴者の感情をナビゲートする役割を担います。
しかし本作の場合、OP曲「Karma」の変則ビートで得体の知れない不安を植え付けられ、池田善哉氏の劇伴による不協和音で徹底的に疑心暗鬼にさせられます。
自分の感情の着地点が見えなくなった極限状態で、最後にKis-My-Ft2の「My Affection」というメジャーコードの無償の愛の歌が投下されるのです。
この強烈なコントラスト(落差)こそが、本作最大の魅力だと考えられます。
過去の名作サスペンスドラマの多くは、主題歌にもマイナー調のシリアスな楽曲(例えば重厚なロックや悲壮感漂うバラード)を採用し、作品全体を暗いトーンで統一する傾向がありました。
しかし『マイ・フィクション』は違います。
不安(サスペンス)の振れ幅を劇伴とOPで極限まで大きくしているからこそ、主題歌が持つ愛(ラブストーリー)の温もりが、冷え切った心に圧倒的なカタルシスをもたらすのです。
普段Webディレクターとして仕事をしていると、「緊張と緩和」のバランスがユーザーの心に残る体験(UX)を生み出す鉄則だと感じますが、本作はそれを「音楽のジャンルとコード進行の対比」という手法で完璧に成し遂げています。
今後のストーリー展開において、伊川の記憶の謎が解き明かされていく過程で、これらの音楽の聴こえ方も全く違ったものへと変化していくはずです。
よくある質問
ドラマ『マイ・フィクション』の主題歌はどこで聴けますか?
Kis-My-Ft2の新曲「My Affection」は、2026年6月29日よりApple Music、Spotify、LINE MUSIC、Amazon Musicなど主要な音楽配信サービスでフルサイズで配信されています。
オープニング曲「Karma」を歌うredrawとはどんなアーティストですか?
プロデューサーのdroとボーカルのRuiからなる音楽デュオです。2024年に日米を拠点にオンラインで結成され、スターダストプロモーション主催のオーディションで優秀賞を獲得しました。R&Bやエレクトロを融合させた独特のサウンドが特徴です。
オリジナル・サウンドトラック(劇伴)の発売日はいつですか?
池田善哉さんが音楽を担当するオリジナル・サウンドトラックは、2026年8月19日にランブリング・レコーズよりCDが発売されました。同時に各種音楽サブスクリプションサービスでも全27曲のデジタル配信がスタートしています。
まとめ
今回は、ドラマ『マイ・フィクション』を彩る音楽の世界を主題歌、OP曲、サントラの3つの視点から徹底的にご紹介しました。
Kis-My-Ft2が歌う温かなメジャーコードのバラード「My Affection」、redrawによる変則ビートで不条理を描いたOP曲「Karma」、そして池田善哉さんが生楽器と電子音の対立で魅せる全27曲のサウンドトラック。
これら三位一体の計算され尽くした音楽演出が、記憶喪失とアイデンティティの揺らぎという難解なテーマを、直感的に楽しめる極上のサスペンスへと昇華させています。
各楽曲は主要なサブスクリプションサービスで配信中ですので、ドラマの世界観にどっぷりと浸りたい方は、ぜひ「音」に注目してプレイリストに追加してみてください。

